読唇術が欲しいなと思った映画デジモンアドベンチャーラスエボ感想
誰だ石田ヤマトにVネック着せたのは…
誰だ石田ヤマトに白スキニーを履かせたのは…
誰だ石田ヤマトにバイク与えたのは………
誰だ石田ヤマトの眉毛をあんなに細くしたのは…
解釈の一致です本当にありがとうございます
そんなこんなで「 デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」を8回見た感想を下記に連ねようと思います。
言うまでもないですがヤマトとタケルの2推しという金髪青目大好きマンなのと、物事について深く考えることが苦手なためそこまでの突っ込んだ感想はありません。
気が付いたら5000字を越えていたのである程度抜粋しました。
円盤が出たときにもう一度見直す忘備録として供養します。
あまりクリエーターの方には詳しくないのですが、大和屋暁さんが脚本を担当されているとのことで…ルパパトが好きな私にとっては思わずゲンドウポーズです。キツツキもシャケも好きですありがとうございます。
そしてエンドロールをぼうと眺めていてお名前を見つけたのですが、つなきあきさんもいらっしゃるとは…!遊戯王で二番目に好きな作画監督さんです。
全体について
結論から言うと、個人的には5000兆億点です。
大満足です。
02の最終回との整合性が取れないと言っている方も多いですが、本編の終わりにもあるようにこれからも彼らの話は続いていきます。
これで終わり、と言うわけではなく、恐らく紆余曲折あって02の最終回に繋がっていくのでしょう。
脚本家かどなたかのインタビューにもあつまたように、続きを書くには、本作の口コミやらなんやら反響で決まるようなので、みんなラスエボ見に行きましょう。
居酒屋のシーンでヤマトが言っていた
「デジタルゲートがいつでも開けるようになったり、色々あったけど」
この「色々あった」お話しは今後描かれるのだろうなと思うと胸が熱いです。
もしかしてtri.のこと????
冒頭の中野の事件
「あっあなたはっ…!!パロットモン…!!」と思わず叫びたくなる人も多いのではないでしょうか。光が丘の事件のオマージュでしょうか。またこうして大画面で出会えてオタクは嬉しいです。
そして母子を守るエンジェモン…おじさんをだっこして守るエンジェモン…リアコになってしまう…
「迂闊だぞ太一!」こんなこと言えるのはあなただけです石田ヤマト最強卍
時代について
舞台は2010年、太一ヤマトの世代が22歳。私より年上だ…
ちょうど時期的には就職なのかどうするのか、若者の葛藤と、パートナーデジモンと別れにフォーカスが当たっていました。
お酒を飲みながら将来について語る太一とヤマト、パチ屋でバイトをする太一、えっちなDVD(多分)をベッドの下に隠す太一、バイクに乗るヤマト…今までのシリーズでは描かれていなかった部分で、子供たちの成長を感じられました。
恐らく今作のキーワードになっている「大人になる」ということを象徴するのに必要だったんだなと。
そもそもあんな大冒険や世界を救ったり、小さい頃にあのような体験をしていると、もちろん精神面や内面もその辺の子どもたちとは成長度合いが違うはずです。特にタケルは良い例ではないでしょうか…。
そんな選ばれし子供たちが大人に近づいているということを、小・中学生ではできないことで表現されているのはとてもわかりやすいと感じました。
一方で、ただやりたいことが決まっている丈や光子郎のほうが早く別れは来そうなのですが、あえて太一とヤマトが選ばれたのは御都合主義ではない何か理由があるんだろうと考えています。
大人になるという曖昧な定義を、何か明確にできれば説得力も増すのではないかと思いました。というかメノアがそう言っているだけで、本当は別の理由があるかもしれないですよね。知らんけど。
EDではD-3以外はもうみんなパートナーと別れているような描写があります。それぞれの別れ方があるんだろうなと。
ところで、太一がスーツで走り回っているということは、もう外交官になった後なんでしょうか……。
電脳空間での戦闘
電脳空間での戦闘もウォーゲームを彷彿とさせ、思わず記憶がおぼろげだったウォーゲーム見直しました。島根にもパソコンがある時代になってよかったです。
これ見よがしにウーロン茶が登場していたのはウォーゲームの件があったからなのですね。と思ったのですがtri.でもめちゃくちゃウーロン茶推されてて笑いました。
昔はデジモンしか立ち入れなかったものの、今はパートナーとともに行けるようになって10年という歴史の重みを感じました。
1回目の観劇時はなんとかフィールドを打っていることにまったく気づきませんでした。何か攻撃してるな、くらいにしか思えなかったので、やはり映画は複数回観た方が良い…。
オメガモンの合体が解け、アグモンとガブモンが宙に浮きフレームアウトしてから幼年期に戻ってフレームインしてくる演出、とてもいい。
後に光子郎が「エオスモンの破片を回収した」と言っていていつのまに…?と思っていたのですが、カブテリモンが攻撃を受けエオスモンが逃げ出した時に光子郎がカブテリモンの名前を呼びました。その際に何かに気付いたような声を挙げていましたが、このときに破片を回収したのかなと。画面にもブロック状のものがあったので…。
光子郎くんやっぱりジーニアスボーイすぎる。
メノア・ベルッチ
外面良し、頭良し、コミュニケーション良し、声良し!もう言うことはありません。
8年前、14歳の頃にモルフォモンとのパートナーシップを解消したと話しているので、22歳でしょうか。太一たちとほぼ同世代なのかな…。
個人的には今回のような事件が起きなかったら、光子郎とタッグを組んでデジモンの研究に取り組んでほしかったです。
モルフォモンとの解消以来、デジモンについて研究をし、デジタルデータの復元に勤しんでいたようですが、自力ではかなわず。
しかしオーロラを見た日に何が起こったのかはわかりませんが、デジタルデータからデジタマを誕生させてしまいました。
それが今作のラスボスのエオスモンです。
彼の秘書である井村京太郎(本当はFBIのエージェントとかいう小野大輔)の話によるとメノアをマークしていたのは数年前。
冒頭のニュースによるとオーロラが観測されたのは2か月前(3か月だったかな?)、エオスモンが誕生したのがこの時期だとすると、FBIは結構前からメノアをマークしていたんですね。
デジモンという存在がFBIにとっての脅威だったのか、デジモンの研究をしている秀才メノアが脅威なのか、メノアが常日頃危険と思われる動きをしていたのかは謎ですが、ヤマトが大学の友人と話しているときの「石田は特別待遇で自衛隊に入るらしい」という発言からデジモンが大きな機関から注目されているのがうかがえます。そりゃあれだけ街を壊していたら脅威しかありません。
話をメノアに戻すと、光子郎に直接コンタクトを取らなかったのは怪しまれないようにと思ったからなのでしょうか。ファーストコンタクトは京がメノアからのメールを光子郎に丸投げ転送してからでした。
セリフはないのですが、USB片手にパソコン画面を眺めていたシーンは、電脳空間での戦闘時に光子郎のPCからデータを抜き取ったことを示唆する描写だったのかな…。
プールで太一にどうして俺たちと接触したのか、と問われるシーンで答えたことは、個人的にはメノアの本心だったのではないかと。
「あなたたちなら運命を変えられる。そう思っただけよ」といった趣旨の答えを返すのですが、このメノアとても綺麗ですよね。口の動きばかり目がいってしまいました。妙にリアルというか。
綺麗といえば、全てが終わり、井村に手錠をかけられるシーン。
かっ…影の色が移り変わっているっ…!(ざわ…ざわ…)
よく見ると影が一色ではなく、影なんだけれども明るくなったり暗くなってみたり。雲の流れによって日の当たり方が変わる様子を表現しているのかもしれない。美しかった。
ネバーランドでのエオスモンとの別れのシーン、
モルフォモンの「ずっと一緒だよ」の声と微笑むエオスモン。
エオスモンはモルフォモンがまた生まれ変わった姿だったのかなと思うと胸が熱い。
あくまでもメノアのプログラミングと、オーロラにより「その時不思議な事が起こった (CV政宗一成さん)」現象に陥り生まれたデジモンということなので、見た目に関してもプログラムである程度組まれていたものなのかと思うと、メノアが意図的にモルフォモンに寄せていることも考えられるのですが、真相は闇の中…。
実はこのシーンで、メノアは何かをエオスモンに語りかけているんですよね。
音もなくただ動いている唇。演出がエモすぎます。
ちなみに、ポンコツな私がこのことに気付いたのは5回目の鑑賞辺りでした。
ノベライズでこの描写はされているのでしょうか…。このブログのタイトルはまさにこれです。読唇術が欲しい。
オーロラ
無印にて、選ばれし子供たちが初めてデジタルワールドに行ったのもオーロラに吸い込まれてでした。
オーロラのせいで狂暴化するパロットモン、オーロラのせいで生まれたデジタマ(エオスモン)
切っても切れない関係なんですね…オーロラあなたは一体何者なの…?
02の面々
ん~~~!これは良いスパイス!
シリアスな展開にこのお気楽感(といったら失礼だけど)はとても良い息抜きでした。
ヤマトの財布になってD-3たちのお好み焼き食べ放題のお金になりたい。
京の声優さん、私の記憶の中の京さんと合致していて、当時と声優さんは違うのにとても懐かしい気持ちになりました…。というのも、喋り方や口調も研究をされていたのがパンフのインタビューからもうかがえて、「これが愛…」と感嘆するばかりです。
出番は全員ほんの少しですがいつかメインエピソードが来ることを祈って…!
「早かったね京さん」「大丈夫?京さん!」と賢がやたら名前を呼んでいたような気がするので、やはりこの時期から付き合っていたのかな…
個人的な見どころは、大輔・賢・伊織それぞれのラーメンの食べ終わりの箸のおき方です。礼儀正しいふたりに挟まれる大輔…!笑
ぜひ円盤でもう一度確認したい。
音楽について
さすがに8回もみるとセリフも何となく趣旨は覚えていたりするので、数回はBGMにも気を配って聞いていました。音楽の知識があるわけでもないので、小学生のような感想にはなってしまっていますが…笑
メノアが登場したときのBGMが良い。フルートみたいな鳥の鳴き声みたいな可愛い音と、雰囲気からして頭良さそうなメロディーが最高でした。
ネバーランドで流れている曲もパンフレットによるとソプラノ歌手の方に依頼されたとか。個人的にはあのBGMが、エオスモン最終形態の強さをより際立たせているように感じました。
従来の曲のアレンジもとても素敵で、よくアレンジにあるようなテニプリのシングルであるようないわゆるリミックスが苦手な私にとっては最高のアレンジでした。
特に「brave heart」のボーカルなし、導入はピアノでしょうか。人の注目を集めるような音のあとに聞き馴染みのあるサビのメロディー…そしてオメガモン…(もしかしたら違うシーンかも)
音もデジタル感が強くなったというより、音が精査された印象を受けました。雑味がないというか…。逆にボーカルありのラスエボVerはシンセの主張激しすぎて驚き…!いまどきだなと感じました。
そしてエオスモンが進化するときのデジタル音(多分)が数日たった今でも忘れられません。こんなに不安を煽る音、あるんでしょうか。
誇張しすぎかもしれませんが、仕事で「データが無くなったかも…やばい…!」って時に流してほしいです。
サウンドトラック出てほしいな~~~
推しについて
くるぶしソックスの男だったのか…。
パートナーシップの解消の話をされてぷんすこ出ていく姿に、いまどきあんなにぷんぷんして歩く人がいるのかと思いました。そしてその横をわたわたと歩くガブモン最強に可愛いですよね。(ミミが倒れた病院のシーンでもわたわた歩いていました)
これみよがしにずっとつけているドッグタグみたいなやつ、何なんだろう…
舞台設定は夏だというのにバイクに乗るので常に熱そうな服を着ていたけど、涼しげな顔をしていたのでさすがクールな男は違うなと思いました。
七分丈と白スキニーがこんなに似合うのはあなたしかいません。
バイクに乗る姿がガルルモンに乗っていた姿とリンクして内心にこにこしてみたり。捕えられたタケルを助けに行くシーン、「何があってもヤマトといっしょだから!」とガブモンが叫ぶシーンは何度見ても涙目になってしまいます…これぞKIZUNA…
大輔に電話を掛けるシーンで10円玉を入れるガブモンめちゃくちゃ可愛いis可愛い。
ネバーランドでタケル、ミミ、丈に羽交い絞めにされるも、ヒカリと光子郎の名を呼ぶ太一に対し「離してくれタケル!」と見事にミミと丈をスルーする姿に、「これが石田ヤマトだ…」と不謹慎ながら思いました。あと、井村さんと対峙して「タケルを返せ!」と話も聞かずにフォックスファイヤー打つ直前まで行くところ…。
ラストの舞い散る桜のなかで目をつぶるシーンでは、美しさが5000倍くらいされていました。花が似合う男は良い。
そしてEDの一枚絵で服が少しカジュアルというか、普通の格好になっていることから、やはり数年たった後なんだなとしみじみ。ちなみに私は若さゆえのちゃらい感じの方が好きです。
デジモンとの別れについて
「また、会いにいくからな」と太一とヤマトの声でエンドロールを迎える本作。
あくまでも02最終回に向かうまでの通過点。彼らとデジモンの何度目かの別れが訪れただけ(と言うと言葉が雑ですが)なのだと感じました。
無印の最終回、幼ながらにキャラクターたちとデジモンとの別れに泣いた記憶があります。それから20年近く経った今、大人になったキャラクターとデジモンの別れにまた泣きました。
前者はまだデジモンたちの存在は残っているものの、後者についてはデジモン自体の消滅。別れのタイプが違うのです。
何度か見て気付いたこと、そして作中のゲンナイさんのセリフから「パートナーシップの解消=パートナーデジモンの寿命」と言ったところでしょうか。
余談ですがtri.を映画鑑賞後に一気見しました。
リブート、いわゆる再起動をすることにより、デジモンたちが子供たちとの記憶がなくなってしまいました。
が、紆余曲折あって記憶を取り戻すことができました。
やはりデジモンシリーズに別れは付き物なのかもしれません。でもきっと何とかなる。
02の最終回があるから!!!
ありがとう02の最終回…オタクを前向きにさせる魔法の最終回…
パートナーシップを食い止める方法については、意味深にゲンナイさんが太一に告げた「無限の可能性」も今作では描かれていません。
何かしらの糸口を見つけ、本編ラストの言葉に繋がるのでしょう。知らんけど。
別れのシーン。綺麗な夕焼けがとても印象的。
7日連続で映画を見ていたからか、このシーンになるたびに、「またこの別れを見届ける事になってしまった…」とタイムリープもののキャラクターになった気持ちでした。
(「失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した…」と言いださなくて良かった)
ガブモンが「聞かせてよ、ヤマトのハーモニカ」と言ったところで、無印の最終回を思い出して内心大号泣。
畳み掛けるようなアグモンの「太一、おっきくなったね」で心のダムが決壊しました。
きっと見ている人みんなが思っていたことを、アグモンが代弁してくれたようでした。
来ることがない明日について、尋ねるデジモンたちの気持ちを考えると胸が痛くなる…
アグモンとガブモンが消えるそのとき、2匹の蝶が空に向かって飛んでいきます。そのとき私の脳内ではButter-Flyの劇場ヴァージョンが流れるのだった…
ところで誰かアグモンのかき氷のくだり、従来のシリーズであったシーンでしょうか…?
全く記憶がなく…アグモンONDOを聴き直しましたが、アグモンがいつもお腹すかせていることしかわかりませんでした…02のキャラソン良いですよね…
円盤が出たらじっくり見ようと思ったポイント
・OP
一瞬だけ映るデジヴァイス、空ちゃんのお部屋ですよね??
お花が写ってる気がしたので…
リングの残りも3つくらいしかなく、今作の冒頭部分ですでにリングの進行は進んでいたということか…。
・光子郎のデスクトップ
DMと書かれた検証結果やzipが散乱しているデスクトップ。個人的には「仮置場」と名付けられているフォルダの中にも、まだ沢山ファイルが入っているんだろうなと…。
zipは解凍後も残しておくタイプなんですね…私は即捨てます…
DMとはデュエルモンスターズではなく、デジタルモンスターの略ですよね??
恐らく初期設定のままの「新規フォルダ(2)」には何が入っているのだろうか、誰か光子郎くんに聞いてほしい。
・ベッドの下の……
太一さんはナースと巨乳が好き。覚えておきます。
地味に「しこにゃん」とパッケージに書かれていたのもじわりました…しこにゃん…
・随所随所で映る世界の選ばれし子供たち
地味にウォレスがいたのが嬉しかったですね。
バクモンを連れている子がいたので、姫川さんかと思いきや全くの別人でした。近くにベアモンがいたら確実なんですけど…。やはり彼女は退場してしまったのか……。
さて、なぜこんなにも映画を観にったかというともちろん映画自体を楽しむ気持ちはあったのですが、入場者特典も正直目的のひとつでした。
7回自引きして1回は空、そして残りの6回はミミちゃんというとんでもない運を発揮してしまいました。
劇場でタケルに交換してくれたおにいさんたちありがとうございました…。
デジモンに関わる全ての人の幸せを祈った7日間でした。
いつくるかわからない続編も、4月からの新シリーズも楽しみです。